海釣りなどでファミリーフィッシングをする場合に、タックルだけでなく釣りをする際に必要となるオモリの号数についても知っておいたほうがよかったりします。また、海釣りでよく利用するオモリには3タイプがあるのですが、号数では「8号、10号、15号」となっています。防波堤から10~20mでキャスティングをしていくというのであれば、15号については不要と判断していいです。ちなみに、釣りショップなどでは20号以上が遠投には向いていますよというふうに案内されたりするのですが、20号以上は「危険性があります」から使用についても敬遠しておいたほうがよいでしょう。

その理由については、ファミリーフィッシングのフィッシングスタイルそのものにあります。思い思いで釣りをしてしまうので、このようなファミリーフィッシングでは「いきなり暴投をしてしまう」危険性があります。また、その場合には最寄りの人に命中してしまう可能性があるのですが、8号や10号を簡単にキャスティングされているだけであれば、暴投の危険性はかなり低くなるのです。そもそも、ちょっとだかロッドをしゃくってからキャスティングするだけで20mは飛びます。防波堤であれば高さの有利もありますので、30m付近までであればサイドスイングする必要もないのです。

横に振って投げる場合はサイドキャストと言い、縦に振りかぶって投げる場合にはオーバーキャストと言いますが、基本的にファミリーフィッシングで重要なのはオーバーキャストのほうです。誰にも迷惑をかけませんし、慣れてしまえば暴投の危険性は0に等しい状態になるからです。子どもの場合、フィッシングテレビであったりフィッシングマンガやアニメの影響を受けて、ベイトリールなどを使っている子どももいますが、危険性について指摘をしてから簡単にしゃくってオーバーキャストするように言っておいたほうが無難です。

また、暴投でもっとも恐ろしいのは「ラインが切れて飛んで行くケース」です。このケースでは、ラインだけでなくオモリまで勢い良くあさっての方向に飛んで行くわけなので、命中してしまうと病院送りになってしまう人も出てしまうでしょう。ラインというのは、現代ではタックル開発技術についても高まっていますので、子供が思いっきり力を入れた程度では切れないようになっています。麻糸を撚り合わせたようなラインまであるのですが、そのようなラインなどを使っている場合にはまず切れるということはありません。

ですが、劣化してしまうのはラインの宿命でもあるので、重いオモリを使ってしまった場合には「耐久限界を迎えてしまう」のです。子どもの場合、絶対的なほどにラインの丈夫さを信用してしまうところがあります。すると、いきなりサイドキャストなどで思いっきり振ろうとしてしまいラインが切れるという事になりかねないのです。ファミリーフィッシングをする場合、親が代わりにキャスティングをするなどして事故を未然に防ぐのも大事ですし、オモリの号数についても防波堤からの遠投程度であれば8号から15号までで十分なのだと理解しておきましょう。